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Foods for Health

株式会社アクアヘルスジャパン 宮崎　裕子　代表取締役社長 ”「健體康心」の創造を目指す”

自社の漁船で「五島の海の恵み」をお届けしています

本日はよろしくお願い致します。 まずは、アクアヘルスジャパンさんの主力商品のご紹介をお願いします。 私どもアクアヘルスジャパンは、平成元年に創業致しまして、それ以来今年までこの商品、鮫の生の肝油「SP-1深海癒(エスピーワン・うみのいやし)」を全面的に、これ一本で営業してまいりました。長崎県五島に工場がございまして、契約している船員さん達に自社の船で、「アイ鮫」という鮫を釣ってきて頂いて、それを自社の工場で一貫生産で作っております。 この商品の開発に至った経緯をお聞かせ下さい。 まず、「成人病予防」ということがテーマしとて最初にありました。アメリカのマクガバン報告というレポートの中で、アメリカ人の子供達がファーストフード、ハンバーガー等を中心に食べ、大人になった時には20代でも成人病の方が多いという話があり、ではどうしたらいいか、ということが議会で取り上げられて、研究が進められたところに、私共の創業者である宮崎会長がまず着目しました。 様々な方々と協力をして、「陸上漢方」、「海洋漢方」というものをずっと研究していたんですね。それで、陸上ですと、土も汚染されてますし、酸性雨も降りますから、相当土壌を改良してからでないと無理じゃないかという結論に至り、「では海の方に行こうじゃないか」と。しかしながら、海では海で表面は汚染されてますし、下の方はヘドロですので、深海の方に行ったら、人間の体に素晴らしいものがあるんじゃないかと着目したところ、「鮫」に突き当たったと。 その中でも長崎県五島の鮫に着目したのはどんな理由からなのですか？ 創業者である会長が一番最初にこれを作り出そうとした時のいきさつで、日本全国まわって鮫の状況、分布状況、それと成分を調べたそうなんですが、長崎県五島の鮫の成分が一番体に良いということを見つけたわけですね。他にも沖縄や仙台の方も見たのですが、最終的に長崎県五島の鮫に着目しました。 決定に至るまではどのくらいのお時間がかかったのですか？ 約２年かかったと言っておりました。 自社の漁船で釣るというところから行なっているところは他にはないんですか？ はい。日本の中では珍しいほうに入ると思います。海外でも釣っているところはありますが、海外で釣って、絞って、あとは成分調整をしていると伺っておりますので、私共のように絞りたての生油をそのままカプセルに詰めたというのはあまり聞いた事がありません。 その自社の漁船は、「アイ鮫漁」専門なのですね。 そうです。自社所有の漁船ですので、私共の会社の為の鮫漁だけをしています。 漁には毎日出ているのですか？ 潮の関係がありまして、月に5、6回しか出られませんし、時化の日は出ませんので、本当に貴重な日数だけ出て行く形です。 ちなみに、肝油を絞った後、残りの部分はどういう処理をされるのですか？ 「身」のことですね。鮫の身というのは上質の白身でして、かまぼこの原料ですとか、日本料理のお店で重宝されておりますので、そういったお店に卸しております。 「鮫の湯引き」というお料理がありまして、簡単にブツ切りをして、お湯でゆがいて酢味噌で食べるという長崎の郷土料理があるんですね。そういうお料理に使われているようです。 全て漁で獲ったものは、「海の恵み」として有効に活用していると。 そうですね、大切に活用しています。 　 代表取締役の宮崎裕子社長。創業以来20年、アイ鮫の生肝油の普及一筋に努めてきたとのこと。 「SP1深海癒(エスピーワン・うみのいやし)」。長崎県五島の深海で釣ったアイ鮫の肝臓をまるごと絞った生肝油をカプセル化。 ボトルも魔法瓶構造(二重構造)で温度変化による劣化を防いでいる。 肝油のカプセル加工まで非加熱・非冷凍、濃縮・希釈なしに製造。 長崎県五島市も公認のブランドとして認めている。 自社の漁船で釣り上げたアイ鮫は、水揚げ後すぐに自社工場に持ち込み、肝臓の抽出と搾油を行なう。 同社では、五島に鮫の鎮魂碑も建立している。大切な生命を頂いて作っている貴重な商品だけに、お客様にもぜひアイ鮫の生命に感謝して召し上がって頂きたいという。

独自の製法特許と「一物全体」をテーマとした品質保持

御社は製法特許をお持ちのようですね。その特徴とは何ですか？ やはり肝油を絞っておりますと、だんだん機械が熱を帯びてくるんですね。そうやって熱を帯びてしまったら、せっかく生で絞ろうとしているものが無駄になってしまいますから、それを如何に冷やしたまま温度管理をするかというところで、冷却装置を伴う装置を発明して、製法特許を取った次第です。 それはカプセルに詰めるまでの間、ずっと温度管理をしているのですか はい。ずっと温度管理をしながら最後のカプセル詰めまでやってます。 生の肝油を「そのままの姿」で封じ込めると。 そうですね。アイ鮫という魚は青魚の部類に入りまして、お魚ですからやはり酸化が早いんですね。ですから如何に新鮮な内にサプリメントに作り上げるかというところが一番重要でして。 その為には、自社で釣っているということは、新鮮度に関わる部分ですし、自社工場で一貫生産するということも大事なんですが、やはり、「一物全体(いちぶつぜんたい)」と言いますか、食べ物を「煎じ薬」のように濃度を濃くしたり、また、逆に薄めたりなどすると、成分の内容が変わってしまうので、私共は、そのままの状態で頂ける、言い換えれば、青魚のお刺身を毎日頂けるようなことを目指しましたので、生のままカプセルに封じ込めるというところに力を注ぎました。 なるほど、「ありのまま」が一番良いということですね。 ところで、御社は製品の工場出荷後のチェックなどはどのようにされていますか？ 一旦抜き打ちで日本食品分析センターでチェックして頂いて、成分のほうも見てもらいますし、最後のカプセル化は静岡の工場の方に委託しております。 お薬等も作っていらっしゃるところですので、そこで薬と同じような検査を受けております。細菌検査や酸化試験、崩壊試験等を行ない、基準に合格したものだけを製品化しています。 他に安全・品質管理に自社でこだわっている点はありますか？ 私が一番社員に言っていることはですね、誰も見ていないけれど、見ているつもりでお仕事をして下さい、ということを言っているんですね。よく例に挙げて言うことは、「これを天皇陛下に献上するようなつもりでお作りなさい」って言ってるんですね。そしたら、身が引き締まる思いで社員も作りますし、これが天皇様がお口に入れられると思うと、滅多なことで、「ここは省略しよう」という気持ちにもなれませんし、そういう誠実さを持ってお仕事にあたってくれとお願いしてます。 ですから、衛生面でも、普段から工場のお掃除を一生懸命する、そして水揚げがあった日は、その日の内にきちんと捌いて絞る。そういったことを、自分達できっちりやってくれという風にお願いして、実際そういう風になっております。 　 医薬品の工場の基準であるGMP基準を満たす工場でカプセル化。 工場では、細菌検査、酸化試験、崩壊試験等が行なわれ、品質管理のチェックが厳しく行なわれている。 漁師の方も命がけで漁をして、アイ鮫の生命自体も頂いていることから、非常に貴重な商品を提供している自負があると語る宮崎社長。

鮫の肝油のパイオニアとして、この製法を広く伝えていきたい

御社の商品は一部大手の百貨店にも卸されているようですね？ はい、デパートにも卸させて頂いておりますし、通販の会社さんにもプライベートブランドで卸させて頂いておりますが、今は「直販」に大変力を入れておりましてシフトしてきております。 「直販」にシフトしているその理由は？ やはり、お客様のお声を直接頂いたりして、それを商品の開発ですとか、既存の商品の品質維持に反映させていきたいという想いがあります。また、将来はこれらの商品だけでなく、健康に役立つものを開発したいという想いがありますので、直接お客様のお声をお聞きしたいということで、「直販」に力を入れ始めました。 お化粧品も直販されているようですが、そのような「SP1深海癒」以外の商品も、「肝油」がベースとなっているのですか？ そうです。アイ鮫の生の肝油の主成分は「スクワレン」といいまして、これがとても不安定で酸化しやすいものですので、それを安定させて酸化しにくい状態にしたものが「スクワラン」なんですね。その「スクワラン」をお化粧品に使っております。 化粧品のほうは、主にどのくらいの年齢層の方をターゲットとされてますか？ 40代・50代の働き盛りの女性ですね。やはりお肌はですね、衰えてから急にお手入れしても、取り戻すのに大変時間がかかるということで、生き生きしたお肌の内に、水分と油分を補いつつ、年を重ねていくというのが理想です。 その時に、より自分に合ったお化粧品を選ぶということが大切でして、私共の化粧品ですと、皮膚の水分・油分を補い保つことが充分にできますので、当たり外れがないらしく、お肌に合わなかったということが滅多にございませんので、その点で支持を受けております。 今後リリースしていく商品もすべてベースは「肝油」の商品になるのですか？ 今の所はそのように考えております。しかし、漁船も所有しておりますので、海に関することであれば、社会の皆様方の健康のお役に立つとか、美容のお役に立つというものがあれば、検討したいとは思っております。何しろ鮫の肝油一筋にきた会社ですから、「急激にあまり色々なものに手を出しても」という部分もあるのですが、でも、チャンスがあれば違う商材・原料といったものにトライしてみたいと思っております。 最後に御社の今後の展開も含め、ご挨拶頂けますでしょうか？ 私共は長崎県五島に工場がございますので、今まで大変五島にお世話になったと思っています。ですので、将来少しでも何かしらの還元ですとか、恩返しができたらいいなと考えています。例えば、五島の観光面とか、それから海洋環境の面などで何かお返しができたら良いなと。 そして、今年で創業20年になるんですが、私共は、鮫の生肝油の会社としてパイオニアでやってきたという自信がございますので、この製法を広く広めることができて、その製法で作った肝油を皆様方にお届けできて、そして健康に貢献することができたら大変嬉しく存じます。 本日はどうもありがとうございました。 どうもありがとうございました。 　 「HIROCOピュアスクワオイル」　スクワラン100%の美容オイル。会長がブランド名には社長の下のお名前を起用したそう。 「HIROCOハンドクリーム」　スクワラン配合のハンドクリーム。 長崎県庁からの工場視察の際に説明をする宮崎社長。 経営理念として掲げるのは、「健體康心(けんたいこうしん)の創造」。 「健體康心」は「健康」のもともとの語源。お客様の立場に立って健康の為に、體(からだ)作り、心作りをサポートし、汗を流す会社でありたいという。

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