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Foods for Health

株式会社イハラ 國生　和代　専務取締役 ”より良い環境作りのお手伝いを”

「美容」に対して「食」からの導入を

本日はよろしくお願いいたします。 まず、イハラさんのメイン商品のひとつである、「タイムスリップ」のご紹介をお願いします。 私共が今回この「タイムスリップ」を開発したきっかけがですね、やはり女性ですので、例えば、寝不足だったりとか、食事を不規則にとったりとか、そういうことによって、体調が悪くなったものが、全てお肌に色んな形で出てきてしまうんですね。 やはり、女性が、社会進出がとても多くなって、仕事的にも忙しい女性が多くなったので、その中で、自分自身の体調管理をサポートできるもの、そういうものができないかなと思い、開発したのが、この「タイムスリップ」なんですね。で、名前の通り、いわゆる、昔の若い状態に戻りたいという希望も含めて、このタイムスリップという名前を考えました。 このタイムスリップに入っている、チャーガというのが、ベータグルカンが沢山含有されておりまして、加えて、女性に大切なコラーゲン、ヒアルロンサン、それらを主成分として作っております。 もともとは加工食品の卸をされているということですが、健康食品に進出したきっかけ・経緯は何でしょうか？ 全体的な体の健康を考えた時に、食で全て栄養素が取れれば問題はないのですが、食だけでは、やはり好き嫌いもありますし。足りないものを、何か美容・健康として、補って役立てていきたいなということからの始まりです。 じゃあ、まずは健康食品の分野から始まって・・・ そうです。 だんだん化粧品の方にも、進出してきたと。 そうですね、はい。それも化粧品もですね、特に、食品に関する化粧品だったんですね。ですので、馬油(まーゆ)が最初のきっかけです。 美容に対して食品からの導入というのが最初に行なわれたのがそれです。 すべてにおいて「食」がベースとなっているということですか？ そういうことです、はい。 ちなみに、お酒も出されていますよね。 そうなんですよ。このお酒もですね、メインは芋焼酎。それも私の名前を使いまして、「國生」というお酒を作ったんですね。で、それは女性が好きな、スイーツで使われているキントキ芋がベースになってて。今の時代、女性もすごくお酒を飲むようになりましたし、また、焼酎がすごく体にいいとテレビの方でも随分言われてましたので、繊維質の多い芋をベースにやっております。 繊維質を考えてということは、「健康や美容」がテーマになっているんですか？ そうです、はい。 開発の起点は、全て専務なのですか？ そうです。私が若くいきいきと仕事ができるのを考えながら、「こんなものが私は欲しいな」と思ったものを、世の中の女性の方たちに使って頂いて、「一緒に皆でキレイになりましょう」と、そういう想いから始まったのがきっかけです。 　 今回お伺いしたのは、福岡県春日市にある(株)イハラ本社。 「タイムスリップ」。白樺の木の養分を吸い取った、幻の茸「チャーガ」が主原料。ロシアのバイカル湖の近くで取れるものが、ミネラル豊富とのこと。 本社応接室の横にある、商品ディスプレイ。自社開発の加工食品が多数並んでいる。 キントキ芋をベースに作った芋焼酎「金とき國生」 商品開発のポイントは、「消費者感覚」。「私が欲しいもの」という観点から商品開発に着手すると話す國生専務。

「消費者感覚」を大事にした商品開発

最近、新商品を2つ出されたそうですね。一商品ずつご紹介願います。 ひとつめは、この「速感コラーゲン」です。 なぜ今回、このコラーゲンを出すきっかけになったかと言うと、私が色々他社さんの出されているコラーゲンを飲んでみた中で、「飲みにくい」というのが、やはりあったんですね。もう少し飲み易くできないかなということがひとつあったんです。 それと、コラーゲン含有量が私どもは16000mg。製造委託先にも「もう入れられるだけ入れて下さい」とお願いしたmg数が、この16000mgなんですね。 やはり、より早く、より素敵になれるようにということで。 16000mg入れた状態で、クランベリーの味にして甘みを増し、すごく飲み易いものに仕上げてあります。とにかくコラーゲンは味にすごく癖があるので、その部分を改善したいと思って、今回コレに着手いたしました。 コラーゲンをそれだけ入れると原材料費も相当かかると思うんですが。 そうですね。今、原材料自体が高騰しているっていう部分もあるんですけども、私共の利益を削減してでも、可能な限り多く入れようと。 やはり人間ですので、長いこと続けないと効果が出にくいって言うと、「もうそろそろ止めちゃおうかしら」っていう気になってしまうんですね、女性は特に。ですので、できるだけ早く、「あらっ!?」って変化を感じて頂けるようにということで、今回多く入れております。 なるほど。もうひとつの商品の開発のきっかけは何ですか？ もうひとつの「なめたらウコン」も、コラーゲンと同じで、やはり「飲みにくい」というのがありまして、「美味しいものが作れないかな」と。 特に、私自身が飲むことが多いものですから。どうしてもですね、やはり疲れやすくなってしまうので。私が欲しかったというのもあるんですが(笑)。 特に、私ものすごく大食漢なんですね(笑)。 食べて飲んでということを続けていると、やはり体に負担がかかってくるんですね。体を休めてあげたいんですけれども、仕事柄なかなか休めなくて。ちょっと力を借りたいなという思いがありまして。 この商品は、エチケットの効果も入れながら、疲れも取ってくれるというコンセプトで開発しました。コレ、ものすごく苦労したんですよ。クール感を持続させるのと、それからやはり、大食漢である私のようなものが、あまり酔わないでいれたらいいなということもありまして、それらの課題をどのようにクリアしようかと、色々試行錯誤致しました。 ちなみに、ウコンの商品でこういうチュアブルタイプのものは多いんですか？ あ、少ないです。 やはり、そうですよね。あまり見たことがないものですから。 ドリンク系とか、飲んでしまうものがほとんどですね。舐めてOKというのではなくて、飲んでしまうというのがすごく多いので、ずっと舐めていて、エチケット的にクール感がサッと残る。ですので、飲んだり食事をする前に舐めて頂いて、そしてその後にも、舐めて頂いて…。 飲む前、飲んだ後、両方いけるということですね。 そうですね、あと、お食事も同じことが言えますね。 2粒で39mgの含有がありますので、これも他よりもちょっとたっぷりめで。 加えてエチケット感も残るという優れものです。 　 「速感コラーゲン」。一本50mlで、フィッシュコラーゲンペプチドを16000mg含有している。 「自分自身が若々しく、健康であるために」というのが商品全体のコンセプト。そこには、世の中の女性に一緒にキレイになってもらいたいという願いが。 「なめたらウコン」はウコンの商品の中では珍しいチュアブルタイプで、お菓子感覚で摂取することができる。 「食卓に置いてもらって、手軽に取ってもらえるよう、パッケージをかごにしました」と話す國生専務。

「食品会社」ならではの徹底した品質管理

商品の安全・品質管理に関して何か特別な取り組みはありますか？ あの、私共は自社工場は持っておりませんので、必ず指定している工場で作って頂いているのですが、その工場については特に品質管理に拘って頂いている所にお願いしております。HACCP(ハサップ)を取得している工場ですとか、それから、このコラーゲンとかタイムスリップは、特に製薬会社と提携しておりますので、そのあたりの安全性は保証できるかと思います。 出荷後の自主チェック等は？ やっております。弊社の方はやっぱりベースが食品ですので、それは必ず定期的に行なっております。 行われている検査というのは、一般的な細菌検査等ということですか？ そうです、はい。そして作って頂く工場のほうにも、定期的に検査に出して下さいという形でお願いはしております。 また、私共は出荷場が別にございますので、そちらの方で在庫管理を含め、きめ細やかな温度管理に至るまで、徹底した管理を行っています。 それと必ず入荷を致しましたら検品を必ずやるようにしております。それから出荷の際も、そのロットの部分に関しては全て検品を行なった上で、出荷を致しております。 原材料も工場も専務自身がご自分の目で確かめていらっしゃるのですか？ そうですね。原材料に関してもそうですし、製造工程に関しても、実際に工場に伺って拝見することを徹底しております。1回きりではなく、工場には何度も足を運んでおります。 情報の安全管理面ではどうでしょうか？ 私共は、もう17年前から顧客情報を管理するコンピューターにセキュリティをしっかりかけておりますので、外部に漏れることは一切ございません。限られた者しか入室できませんし、随時、コンピュータールームの鍵を持っている者たちの名前もきちんと把握できるようになってます。暗証番号があって、誰がどの時点で鍵を開けたのかとか、その動向も全て管理できるようにしています。 　 商品の原材料は、必ず専務が現地に行って確認。タイムスリップで使用されているチャーガも原産地のロシアまで行って確認したという。 「速乾コラーゲン」などの商品は、医薬品を製造する基準となっているGMP基準を満たした工場で製造している。 携帯電話を含む、全ての記録媒体の持込は禁止。逆に持ち出しもできぬよう、各々の私物は透明な袋に入れさせて管理している。

自らが健康でなければ、お客様にも健康をお届けできない

御社のコールセンターの特徴を教えてください。 私共は全国のお客様に対して、こちらからお電話をするという形ですので、アウトバウンドの形態をずっと24年間主体としております。お客様に生の声で、ちゃんと私たちが伝えたいものを直接的にお伝えできることと、安全性を直接的にお客様にご説明できる、これが弊社の強みでございます。 コールセンターのお客様対応の心得・考え方を教えて頂けますか？ やはり、電話でこちらは働きかけておりますので、相手さまがどういう状況かというのが、まったく見えませんので、その部分を、最大限に「女性の感覚」を働かせて、相手がどういう状況下にあるのかをまず察知し、そして何を要求していらっしゃるのか、何を必要としていらっしゃるのか、それをまず考えた上で、こちらがお勧めして差し上げたい商品を決めております。 また、何か問題があった場合は、その日のうちに対処ができるように、資格を持った者がお客様相談室で従事しております。 それはどのような資格なのですか？ 「消費者生活アドバイザー」という資格です。 全ての商品にまつわるクレームだとか、問題発生に対しての対処、それから、お客様の要望に対するお答え、それができる資格を持った者がおります。 いわゆる「対人対応スキルの高い方」ということですか？ そうです。営業するものと、それらを応対する者とが違います。 ちなみに、コールセンター内に体温計と血圧計を常備していると聞きましたが、これは？ あの、体温計と血圧計は、何故揃えるようになったかというと、社員の場合はですね、1年に一回の健康診断がありますので、そこで何か問題があった時には、当然解ると思うのですが、パートさんたちは、健康管理というのが難しいですので、そこの部分で、体温計と血圧計さえ毎日計って頂ければ、健康は充分察知できると考えまして。 コールセンターの方は出社したら必ず1日1回はチェックしている？ そうです。あの、自己管理表のようなものがあるんですけど、それに記入頂いております。それから、年に8回くらい、担当医の方に来て診断して頂きますので、その時にその表がすごく役立ちます。やはり病気を未然に防いであげるというのが大事なんですよね。私共の「宝」でもありますのでね。 また、自らが健康でなければ、お客様を楽しませることができないと私は考えてますので、自分自身が健康で楽しんで仕事をすることができたら、お客様はそれだけでも、パワーをもらえるし、喜んで頂けるんじゃないかなと。だから、熱があったり、血圧が高かったりする場合は、「今日は帰りなさい」と言うようにはしてます。 こういう健康に関わる商品に携わっているからこそ、自らが健康であるべきと？ はい、そういうことです。 社員食堂もあるそうですが、これも何か作った理由があるのですか？ これもですね、作った理由が２つほどあります。 それまでは皆さん外に食べに行ったりだとか、お弁当を持ってきたりしていたんですね。私が社員食堂を作ったひとつの理由は、いわゆる「食」の会社なのに、「弊社の商品を全部食べたことがない」、もしくは、「これは食べたことがあるけど、これは食べたことがない」、そんな事ではいけないでしょう、ということもありまして。弊社が扱っている商品を必ず社員食堂で出しますし、また、本当に安く食べてもらいたいという思いもありまして。 もうひとつは、研究開発を色々弊社でやってる訳なんですが、その研究開発をする時に、「こういうのがあったらいいな」とか「こういうのが食べたいな」とか、そういう意見も聞けるのでは？と考えたんですね。 それから、弊社は工場を持っておりませんので、試作品を作った際に、「これを作って頂くにはどこで作って頂こう」とか、またそこから発想が始まるんです。国産のモノに拘っておりますので、産地はどこにしましょうとか。その時に、開発に携わった方から調理して貰って社員に食べさせる、それをやりたいと思ったのが2点目です。 そうすることで、社員の方々に「商品に対する強い想い」が生まれると？ そうです。はい。 　 アウトバウンド業務を中心とした120名規模のコールセンター。 コールセンターの担当者が安心して働ける環境を整える為に、健康管理の他、託児所の設置を行なうなど、福利厚生面を充実させている。 コールセンター横のスペースには、体温計と血圧計が常設されている。自己管理表を記入することで健康管理に役立てている。 社員食堂では、自社商品を使って食事を提供している。中二階を含めると８０名収容できるほどの大スペース。 イハラさんの人気商品のひとつである、「男の黒」。 麺にイカスミを多く練りこんであり風味豊か。 食堂の人気メニューのひとつ。 こちらは、辛子明太子。ほど良い辛さと明太子の旨みがマッチしている。こちらも社員食堂で食べる事ができる。

「精神」と「身体」は一体。「より良い環境作り」にイハラとしてできること

今後のイハラさんの展開の中で、特に大事となってくる部分は何でしょうか？ ひとつは「精神的なもの」だと思います。基本的に精神と身体は一体なんですよね。ですので、やはり、体が健康になれば、当然精神状態というのも、安定してきます。だから、まずは体を元気にしましょう、というのが大前提ですね。 でも、家庭生活や社会生活の中で、色々な人間との絡みで様々な摩擦が起こったり、ストレス等もありますよね。ですので、中には、健康になっていたはずなのに精神だけは病んでしまっているという方がいらっしゃる場合があるんですね。そして、その精神的に不安定な状態が最終的には身体に異変をもたらすという悪循環も起こり得ます。 弊社には、「精神対話士」という資格を持っている者もいます。どんな細かい出来事でも、それがどのように身体に影響してくるのかなど、そういったことが解るんですね。?ですので、そういう角度からのケアも大事にできればと。 ? また、私自身が色彩の仕事をしておりまして、色によっても、人の精神状態は異なるということがわかってきたんですね。色にも、いわゆる精神の安定や、身体の元気を取り戻すパワーがあるということなんですよね。 ですから、私はカラーの角度から、そして一方では、「精神対話士」の角度から弊社に関わる全ての人たちを元気にしていきましょうと。2008年はそれに向けて新たな企画をやりたいなと思っている状況です。 その企画に関しては、まだ社外秘ということですか？ そうですね。いまのところまだ、社外秘なんですけれども・・・。 「精神と身体は一体ですよ」ということをもっともっと教えていけたら、もっといい状況で皆さんがお仕事ができるんじゃないかなと、考えております。 最後に視聴者の皆様に御社のこれからの展開を交えてご挨拶頂けますか？ はい。これからのイハラの在り方としましては、やはり、「環境作り」。皆さんひとりひとりの精神・身体、全ての環境を良くする為にどのような手助けが弊社はできるのか、そういうことを考えまして、ひとつひとつこれから着手していく、今はその前準備をしております。 弊社に関わっていらっしゃるお客様、例えば、私共には、お店を営んでいるお客様もおいでになられますし、会社関係のお客様もおいでになられますし、個人のお客様もおいでになられますので、関わっている人達すべてが、より良い環境作り、あるいは活性化ができるような手助けを、このイハラでやっていきたいと思っております。 「人は知って知人、人は親しくなって友人、人は助け合って仲間」というのが、イハラの企業理念でもありますので。 また今、この地球上では何かしら環境が破壊され始めてきていますので、いわゆるエコという観点においても、そのひとつひとつの環境作りを2008年から積極的にやっていきたいと、そのように思います。? 本日はどうもありがとうございました。 どうもありがとうございました。 　 國生専務はカラーコーディネーターの資格も持っており、その知識を活かして、商品パッケージデザインもすべて手がけている。 写真左側の本が、國生専務の著作「色であそぼう」。 2008年からは自社に関わるすべての人々の「より良い環境づくり」を手掛けていきたいと語る國生専務。

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